jTruncSubstr

semooh作。
jTruncSubstrは、長い文章の途中までを表示し、続きは[more]ボタンで表示するようにします。
多くの情報を効率よく見せたい場合に便利ですし、JavaScriptが動作しない環境でも全文表示される点が優れています。

このプラグインは、既存のjTruncateをベースにしています。
非常に優れたプラグインなのですが、残念ながら単語の区切りを空白で探してそこでしかTruncateしてくれないため、日本語の文章には殆ど役に立たないものでした。
そこで、単語の区切りを調べずに指定された文字列長でTruncしてしまう「substrモード」を追加して、そちらをデフォルトにしてあります。日本語、中国語、韓国語などでは、こちらの方が便利でしょう。

また、区切り文字を空白以外も指定できるようにしました。
やはり句読点などに境目を合わせたい場合は、substrモードをやめて、こちらを指定すると良いでしょう。

jtruncsubstr-1.0rc.js
jQuery Plugins

利用方法

適当なコンテナに、jTruncSubstrを当てるだけです。

<div jg="jTruncSubstr">
つれ\〃/なるまゝに〔退屈なので〕、日ぐらし〔終日〕硯に向ひて、心に移り行くよしなしごと〔つまらぬ事、らちもない事〕を、そこはかとなく〔とりとめもなく〕書きつくれば、怪しうこそ物狂ほしけれ〔妙に變な気持がする〕。
(中略)
手など拙からずはしりがき、聲をかしくて拍子(はうし)とり、いたましうするものから〔酒をすゝめられて恐縮したやうにはして居るものの〕、下戸ならぬこそ男(をのこ)はよけれ。
</div>

つれ\〃/なるまゝに〔退屈なので〕、日ぐらし〔終日〕硯に向ひて、心に移り行くよしなしごと〔つまらぬ事、らちもない事〕を、そこはかとなく〔とりとめもなく〕書きつくれば、怪しうこそ物狂ほしけれ〔妙に變な気持がする〕。 いでや〔偖、之は前の節と續く心持と見たい〕、この世に生れては、願はしかるべきことこそ多かめれ。帝の御(おん)位はいともかしこし。竹の園生〔皇族〕の末葉まで、人間の種ならぬぞやんごとなき〔特に貴い〕。一の人〔攝政關白〕の御ありさまはさらなり、唯人(たゞうど)も、舎人〔朝廷より許された護衞隨身〕などたまはる際は、ゆゝし〔すてきである〕と見ゆ。その子、孫(うまご)までは、はふれにたれど〔零落したけれども〕、なほなまめかし。それより下つ方は、ほどにつけつゝ、時に逢ひ、したり顔なるも、みづからはいみじと思ふらめど、いと口惜し。法師ばかり羨しからぬものはあらじ、「人には木の端のやうに思はるゝよ。」と、清少納言が書けるも、げにさることぞかし。勢猛にのゝしりたるにつけて、いみじとは見えず。増賀聖のいひけむやうに、名聞ぐるしく、佛の御教(みをしへ)に違ふらむとぞ覺ゆる。ひたぶるの世すて人は、なか\/あらまほしき方もありなむ。人はかたち有樣の勝れたらむこそ、あらまほしかるべけれ。物うち言ひたる、聞きにくからず、愛敬ありて、詞多からぬこそ、飽かず對(むか)はまほしけれ。めでたしと見る人の、心劣りせらるゝ本性(ほんじゃう)見えむこそ、口をしかるべけれ。人品(しな)容貌こそ生れつきたらめ、心はなどか、賢きより賢きにも、うつさば移らざらむ。かたち心ざまよき人も、才なくなりぬれば、人品くだり、顔憎さげなる人にも立ちまじりて、かけずけおさるゝ〔わけもなく壓倒される〕こそ、本意なきわざなれ。ありたきことは、まことしき文の道〔質實な學問、修身齊家の道〕、作文、和歌、管絃の道、また有職〔朝廷武家などの典禮に通ずる事〕に公事のかた〔朝廷の政事儀式の方面〕、人の鑑ならむこそいみじかるべけれ。手など拙からずはしりがき、聲をかしくて拍子(はうし)とり、いたましうするものから〔酒をすゝめられて恐縮したやうにはして居るものの〕、下戸ならぬこそ男(をのこ)はよけれ。

例ではデフォルトの動作なので、substrモードにより300文字で切れています。

オプション

length

表示部分にあたる文字列の長さを指定します。

デフォルトは300です。

minTrail

非表示部分にあたる文字列長の最小の長さを指定します。
Truncate処理を行った結果、非表示部分がこの値以下のサイズしかないようなら、Truncate処理を行いません。

デフォルトは20です。

moreText

非表示部分を表示するリンクの文字列です。

デフォルトは “more” です。

lessText

表示した後、再び非表示にするリンクの文字列です。

デフォルトは “less” です。

ellipsisText

続きがあることを表示するための文字列です。

デフォルトは ”…” です。

moreAni

表示時にアニメーションさせる場合、その速度を設定します。
この値をゼロにすると、アニメーションが起きずに即座に表示されます。

デフォルトは 500 です。

lessAni

非表示時にアニメーションさせる場合、その速度を設定します。
この値をゼロにすると、アニメーションが起きずに即座に非表示になります。

デフォルトは 500 です。

delimiters

区切り文字を設定します。
この値が空文字の場合、substrモードになります。
値を設定する場合は、配列で区切り文字の候補を設定します。

デフォルトは ”” です。

<div jg="jTruncSubstr" jg:jTruncSubstr="length:200,delimiters:[' ','、','。','」']">
あだし野〔山城愛宕山の麓にある野〕の露消ゆる時なく、鳥部山〔山城愛宕郡清水寺附近の墓地〕の煙立ちさらでのみ住み果つる習ひならば、いかに物の哀れもなからむ。世は定めなきこそいみじけれ。命あるものを見るに、人ばかり久しきはなし。かげろふの夕を待ち〔淮南子に「蜉蝣朝生而夕死、而盡2其樂1。」〕、夏の蝉の春秋を知らぬもあるぞかし。つく\〃/と一年(ひととせ)を暮らす程だにも、こよなうのどけしや。飽かず惜しとおもはば、千年(ちとせ)を過すとも、一夜の夢の心地こそせめ。住みはてぬ世に、醜きすがたを待ちえて、何かはせむ。命長ければ恥おほし〔莊子に「壽則多辱」〕。長くとも四十(よそぢ)に足らぬほどにて死なむこそ、目安かるべけれ。そのほど過ぎぬれば、かたちを愧づる心もなく、人にいでまじらはむ事を思ひ、夕(ゆふべ)の日に子孫を愛し、榮行(さかゆ)く末を見むまでの命をあらまし〔豫想する、豫期する〕、ひたすら世を貪る心のみ深く、物のあはれも知らずなり行くなむあさましき。
</div>

あだし野〔山城愛宕山の麓にある野〕の露消ゆる時なく、鳥部山〔山城愛宕郡清水寺附近の墓地〕の煙立ちさらでのみ住み果つる習ひならば、いかに物の哀れもなからむ。世は定めなきこそいみじけれ。命あるものを見るに、人ばかり久しきはなし。かげろふの夕を待ち〔淮南子に「蜉蝣朝生而夕死、而盡2其樂1。」〕、夏の蝉の春秋を知らぬもあるぞかし。つく\〃/と一年(ひととせ)を暮らす程だにも、こよなうのどけしや。飽かず惜しとおもはば、千年(ちとせ)を過すとも、一夜の夢の心地こそせめ。住みはてぬ世に、醜きすがたを待ちえて、何かはせむ。命長ければ恥おほし〔莊子に「壽則多辱」〕。長くとも四十(よそぢ)に足らぬほどにて死なむこそ、目安かるべけれ。そのほど過ぎぬれば、かたちを愧づる心もなく、人にいでまじらはむ事を思ひ、夕(ゆふべ)の日に子孫を愛し、榮行(さかゆ)く末を見むまでの命をあらまし〔豫想する、豫期する〕、ひたすら世を貪る心のみ深く、物のあはれも知らずなり行くなむあさましき。

最終更新: Y/m/d H:i